入国審査の迅速化について


 昨年から入国審査(税関・資格)の迅速化を目的にスマートフォン専用のアプリケーションが導入されています。例えばアメリカ合衆国への入国には、パスポートとピザ、もしくはESTAの取得が必要ですが、もう一点入国審査用にMPC(Mobile Passport Control)の運用が推奨されています。導入1年ほどが経ってどれ程の効果があるのか、D空港にて利用してみました。

 入国審査には、MPC専用レーンがあり30名ほどの行列。これに対して一般レーンは2か所、それぞれ100名ほどの行列となっていました。顔認証、指紋認証を既に登録されている方は、税関職員からの質問は無かったようです。速攻です。これは利用しない手はありません。事前にアプリケーションをダウンロードして、個人情報の入力、パスポートとの紐付け、体調・入国所持品等の入力を済ませておくことが望まれます。審査前に自撮りをして4時間有効なQRコードを取得して審査に臨みます。

 問題は、通信手段になると思います。機内でWi-Fiが使用できる方、降機後すぐにGlobal SIM、Global Wi-Fiの使用準備ができている方は問題ないですが、税関ではそもそもスマートフォンの使用を制限している場所も多く、事前に入力を済ませておくことが重要です。

 日本も同様なシステムがあり「Visit Web Japan」と言いますが、帰国時に利用することができますので活用されると良いと思います。こちらも専用レーンがあり時短となります。

 さて、この一連のシステムは脱炭素化に繋がるのか否か?DXの一環として活用がスタートしましたが、現状では手続きの問題であり、それ以上でもそれ以下でも無いようです。さて?これからの活用次第というところ?