日本の人口事情について


 都道府県の人口推移について、現状を見てみたいと思います。

 1900年代から1980年にかけて人口増加が顕著ですが、以降平行線を辿り、2000年以降地方県を中心に下降に転じています。選別して14都道府県を表示していますが、他県についても多少の上下はありますが同様の傾向にあります。
 2010年に神奈川県と大阪府の順位が入れ替わり、埼玉県、千葉県も微増したことにより関東圏の一極集中が益々進んでいます。地震等の国難を考えると副都心構想は確かに有効な手段かもしれません。

 しかし、人口が減少する中で国勢の維持、発展を促すことが最重要な課題です。国勢を人口減少に合わせるならば、CO2排出量も自然に微減していくものと思われます。地球全体の規模で考えた場合、それが自然な摂理ならばそれに従えば良いのでしょうが、世界人口はまだまだ増加の一途。人類が自然に発生したのが地球にとっての道理ならば、その人類が活動してこのまま滅びていくのも道理なのかもしれませんがさて如何なものか。地球史の一部になるのは、まだまだ藻掻く必要がある。

 日本は2050年「Net Zero」を目標に掲げています。温暖化による気候変動、そして農産物への影響が顕著に表れている状況を考えれば、日本には早急なイノベーションが必要になります。短期の課題に流されない中長期の舵取りが極めて重要となります。