H3ロケット打上成功


 2025年2月2日(日) H3ロケット5号機が打上げられ、29分後に「みちびき6号機」が静止トランスファー軌道に投入されました。

 GPS、災害速報などに利用される衛星で、測位制度は従来までの5m~10mから1m程度まで大幅に向上します。今後2機の追加で7機体制となり、海外のGPS衛星に依存しない日本の独自体制を構築できます。

 ここでは、脱炭素の観点から話をしてみます。打上げでのCO排出量の規模感を皆さんご存じでしょうか?

 ロケット打上げで排出されるCOは、約300t-CO2とのことです。これがどれ程の規模かと申しますと、杉の木(吸収量約14kg/年)で換算しますと50年間の樹木寿命とした場合で、約430本分となります。ピンと来ませんので他にも置き換えてみます。飛行機だと東京からロンドンまでの飛行距離となります。車だと2.32t-CO2/ℓですので約1,130kℓとなり、燃費15km/ℓの車100台で約2万km走行できる規模感となります。この排出量を相殺できる対策が打てているか否か。衛星による恩恵がメリットとして(+)になるか否か。他国とのCO排出量の評価バランスに問題ないか。

 これらの評価指針に対してJAXAはどのような環境活動を実施しているのか、ポイントになります。この機会に確認されるのも一興です。

 JAXAの年度別環境報告書を掲載するサイトです。

https://www.jaxa.jp/about/iso/eco-report/index_j.html ←CUT&PASTEでご利用ください。