
戦争をすればCO2排出量は爆発的に増加します。
その時その時のCO2排出量算定には苦慮しますが、それに加えて、破壊された都市の復興に要するCO2排出量の算定など、時系列でのCO2排出量算定が必要になります。例えば、ウクライナ戦争では、侵攻開始から1年間で約1億2000万トン、1000日目時点では1億8000万トンのCO2排出が推定されています。また、イスラエル・ガザ戦争では紛争開始から15か月で、3220万トン以上のCO2が排出されたと推定されました。あくまで推定値であり、Scope3の算定にも掲載できない想定値のレベルとなります。
それでは、算定の問題点について以下3点に集約してみました。
その1:軍事行動は機密性が高く、燃料消費量などのデータは非公表。
その2:京都議定書(1997)以降、軍事的な排出量は公式な削減目標から除外。
その3:サプライチェーンや復旧作業までの時系列すべてを含めた算出は不可能。
それは、ミサイルの着弾一つを取っても、その飛行性能、爆破範囲、火災の是非、消失面積、時刻歴、人的被害、等々、その要素をデータとして取得することは困難であり、従来の実績から評価することも不可能であります。
これを例えば「戦争に浪費した金額からそのCO2排出量を算出」できるようなAIロジックが構築できれば、それは相応な学術論文になるのではないでしょうか。
